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オイラの夢は『ライダーズカフェ』を作る事。
気軽にコーヒーを飲みに立ち寄り、色々なスタイルでバイクに乗っている人々が気持ちよく過ごせる場所。そんな場所を密かに計画中。夢を描きながらバイクに乗り、生活しています。では、オイラのブログをお楽しみください!。



2013年5月18日土曜日

旅って




なぜ旅に出るのか。
旅に出るか出ないかは、本人が決める事。
悩んで出ない事もあるが、そこで冒険は終ってしまう。
その瞬間から人生の冒険も終わる。
時間は戻る事は無い。

旅にと思ったらとりあえず準備し、バイクに荷物を積んで
エンジンをかけてみる。
やはりやめようと思えば戻れば良いだけ。

走り始めて数分もすれば『出かけて良かった』と思うに違いない。
なんどもそんな事を繰り返して来た。

まだ見ぬ見知らぬ土地に期待と夢を膨らませアクセルをあける。
マフラーから行けばわかるさとばかりに心地よい音が聞こえて来る。
ヘルメットの風きり音と身体にあたる風が自分の限界速度を教えてくれる。

アクセルを少し戻すと気持ちのよい風圧に変わる。

素っ気ない高速道路を走り、気ままに何も考えずに高速を下りると
風景は一変し、その町の香りや人の生活感が伝わる風景が目の前に広がる。


右に行こうか、左に行こうか、本能的に自分の住む町とは逆の方に
バイクを傾けてアクセルをあけた。
進むに連れて人口建造物が減り、緑の多い道路に出た。
朽ち果てた木、錆び付いたトタンでできた農作業小屋、乾いた土のついたトラクター。
ここで生活し生きている人々の生活が想像できる。
やがて川が横を走っていた。
バイクを路肩に止めてヘルメットを取る。
山と川で冷やされた風がヘルメットの中で火照った顔を冷やしてくれる。
錆び付いたガードレールに手をかけて遥か彼方下にある川底をに目をやると
川の淀みに大きなイワナらしき魚が悠々と泳いでいる。
木々は青々ととし、川に緑が反射し所々エメラルド色に水面が染まっている。

今まで都会でこんな自然の造形美をみた事も無い。
自然はあるがままの姿でこの様な造形を作り上げる。
自然の物には全て意味のある形、香りがある。
人間が頭を使い作り上げた物よりも自然の作る造形美の方が数倍も美しいと
感じる時がある。



その造形は心を癒し、小さな悩みも忘れさせてくれる。

人間が作り上げた物で自然の次に癒しをくれるのが、俺に取ってはバイクだ。
どこにでも好きな所へと俺を誘ってくれる。
バイクに乗りひとたびアクセルをあければ冒険の始まり。

シェラフ、マット、小型のテント、液体燃料のコンロ
ナイフ、小さなフライパンと鍋。それだけを積んで旅にでる。
食料は地元の美味しい素材を必ず買う事にしている。
無人販売の野菜、地元農協で売られている地元の食材を購入し
ただ炒めたり、焚き火の火で軽く炙るだけ。
あとは、できれば塩だけで頂く。
味気ない時は醤油を少々。




焚き火にあたりながら木の爆ぜる音を聞きながら
好みの酒を飲む。
川のせせらぎと山の奥から聞こえるとりの声。
山の陰に太陽が沈むと直に日が暮れる。

小型のヘッドライトを頭に装着し、宴会は続く。

ほろ酔い気分になったらテントに潜り込み
本を読んだり物思いにふけったり。
気がつくとテントの外は明るくなっている。

聞こえるのは鳥のさえずりと川のせせらぎだけ。
バイクについた梅雨をタオルで拭き、テントを乾かし
朝食を作る。
簡単なハムエッグだけでOK。
昨日買って来た野菜ジュースを飲みながら思う事がある。
自然の中に来ると不思議と健康志向になる。
普段は野菜ジュース等飲まないのだが、不思議と買ってしまう。

使った食器は川で洗わず、キッチンペーパー等で拭き取り
焚き火で燃やす。
焚き火の後も元来た時より綺麗にする。

バイクにまたがり、先までいた場所を振返る。
『またいつかこよう』そう思える。

緊張しながら砂利の林道を走り、元来た道をゆっくりと走ると
昨日とは違った風景や景色を発見する。

道ばたの花や木になっている実。
色とりどりの川底の石。

後ろに車がいなければゆっくりと走り旅の余韻を楽しむ事にしている。

これからまた夏がやって来る。
また、旅に出たくなって来た。
長い旅も良いが、1泊の短い旅もバイクで出かけると
楽しい冒険旅行へと変わる。





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