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オイラの夢は『ライダーズカフェ』を作る事。
気軽にコーヒーを飲みに立ち寄り、色々なスタイルでバイクに乗っている人々が気持ちよく過ごせる場所。そんな場所を密かに計画中。夢を描きながらバイクに乗り、生活しています。では、オイラのブログをお楽しみください!。



2013年5月7日火曜日

林道ツーリング

まず始めに 写真はありません過去の話です。

『おれと相棒と、そしてハーレーダッドソン』の中にも書かれています。


っが、事細かく書こうかと思います。

もう15年ぐらい前の話。
伊豆の河津に『白川林道』というコースがある。
まぁ、オフ車歴が長い人にはどってことないコースなのかな。
おいらと相棒は初めての林道にここを選んだ。
それも雑誌で見つけて『中級コース』って書いてあったにも関わらず、

その時のノリでw。


『中級って書いてあるけど・・・行けるだろ』
『駄目なら戻れば良いし』
そんなノリだった。
バイク歴だけは二人とも長くある程度の自信も持っていた。

当日、まだバイク用のナビなんか無いし、携帯もまだ話すだけの
シンプルな物。
地図なんて便利な物は無かった。

天気は晴れ。
確か真夏の暑い日。

箱根のターンパイクを通り、伊豆スカイラインから河津方面に進む。
地図は持っていたが殆ど見ずに感だけを頼りに進んだ。
おいらはホンダのCRM250、相棒はYAMAHAのセロー。
途中休憩を入れながら順調に進む。

途中、わさびアイスを浄蓮の滝で食べた覚えがある。
下まで滝を見に行く元気も無くアイスだけ食べて休憩。
って言うのも、高速走行をするとおいらのバイクのフロントが
左右に小刻みにゆれる現象が出ていた。
それがストレスになっていた。
ハンドルを確りと押さえていないと不安になるほどだった。
250だからこんなものなのかな?と思っていた。

夏の暑さもありヘルメットの中は汗がだらだら。
インカムなんて便利な物も無く、大声で話をしたり
手で合図をしたりしながら進む。

無い・・・白川林道が地図に示す位置に無い。
何度か停車し地図と見合わせても見つからない。
『こりゃ、行くなってことかなw』
『またにしようかw』
時間も遅くなるし、とりあえず諦めて先に進む事にした。
この辺りの道路はクネクネとしており、場所が特定しにくいだけではなく
目標物になるものも無かった。

数分進むと小さな看板が見つかった。
『あった!』
舗装された細い道を進むと注意書きが書かれていた。
読みながらちょっと不安になった事を覚えている。
初の林道、それも中級コースなのだ。

しかしここで諦めちゃ男が廃る。
『よし、ついてこい!』

少し進むと砂利の道になり、がれ場の坂道が目の前に・・・。
『行けるか?』
『大丈夫かな〜』
二人ともオドオドしながら進むと、トライアル車に乗った方が
上から下りて来た。
軽く会釈すると微笑みながら会釈を返してくれた。

この後、地獄を見る事も知らずにおいら達は進んだ。
がれ場は、タイヤを裂かないように道を選び、
山の水が湧き出ているズベリそうな場所は慎重に進む。
道もがれ場が終わり
両側が木々に囲まれた反トンネンル様なコースを進むと
パッと景色が変わった。

遠くに山並みが見えて、木々を伐採した丸太が綺麗に並べられた場所にでた。

『休憩するか』
『疲れた〜〜〜〜』
汗もビッショリ。
狭い場所を走って来たせいか錯覚が起こり、遠くの山が動いているように見える。
相棒も『山が動いてる!!』っとビックリした程。
こんな錯覚もあるんだ。

っと・・・二人で同時に気がついた事がある。
身体の火照り、喉の渇き。
やばい・・・熱中症になる。
白川林道を必死に探していた事、初めての道もあり
水分補給の事を忘れていた。
水も無い。
身体がだるくなり力も入りにくくなって来た。

こんな所で熱中症になったら誰も助けにこないかも。
戻るにしてもこの先を行くにしても地図を見る限りでは同じ。
ただ、本に書かれていたのが先はフラットなダートという言葉が
思い出された。

相棒の事も考え早めに先に進む事にした。
本当なら左右に分かれた道のもう一報の林道にも行く予定だったが
今回は諦めるしかない。
もう、口の中まで熱がでている。

『やばいな・・・』
『うん』
シートも太陽光で熱せられかなり熱い。
今まで汗で濡れていた腕もサラサラ状態。

軽い砂利と砂の混じった坂道を下る。
これがブレーキを謝ると転びそうな坂道。
おいら達の林道経験だと怖いぐらいだった。
なるべく前輪のブレーキを軽くして、後ろでかけるように相棒に伝える。
それでなくてもフラフラしているのに最後まで行けるのだろうか。

行けども行けども砂利道は続く。
片側がやっと開けたとき、眼下に建物が見えた。
最悪そこで水をわけてもらおう。
そんな事を考えながら進む。
バックミラーで相棒を確認しながら進む。

『おお!公道発見!!』
『やった!』
急いで道に出ると川が流れていた。
バイクに積んだ荷物はずれかけて落ちそうになっていたが
そんなことは気にも留めず、水。
もう頭の中は水。

バイクを走らせながら、自販機を探していた。
波トタンが使われている塀沿いを進むと自販機があった。
バックから財布を出すのも長い時間に感じた。
とりあえず大きな要領のスポーツドリンクを買い、
身体に流し込んだ。
生まれて初めてこんなに美味いスポーツドリンクを飲んだと思う程に
美味かった。
立て続けに二本を飲み干すと、やっと身体の火照りがとれた。

『助かった・・・』
相棒と顔を見合わせとにかく笑った。
『危なかったなw』
『そうだねw』
この時から、妻の事は相棒と表現するようになった。

お互いに気遣い、危ない状況を脱出できた。
辛かったが、今でも懐かしい笑い話になっている。

夏のツーリングの水分補給・・・大切ですね。


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